作業内容

1.被災資料の安定化処理

対象資料は陸前高田市立博物館、陸前高田市立図書館、陸前高田市立海と貝のミュージアムの写真資料。ネガフィルム、リバーサルフィルム(スライド)、プリント(カラー、白黒)、ガラス乾板などがある。
それぞれの媒体によって異なるが、画像の流出を避けるため、水洗等による洗浄ではなくブロア・刷毛・清掃紙等を利用したドライクリーニングを中心とした処理を行う。全体に乳剤面の劣化が著しいものも少なくないことから、これらの資料については直接乳剤へのコンタクトを避け、非乳剤面および周辺部のクリーニングに留める。基本的に中性紙等の包材を使用し、保存環境を整えて経過観察を行う。一定期間の経過観察を経て、原所蔵者への返還を行う。

2.写真資料のデジタル化

安定化処理以前の現状写真を撮影する。
安定化処理後、1点ずつ撮影およびスキャニングを行う。画像データの形式は依頼者と協議の上決定し、原本データは媒体にて依頼者に送付する。
サムネイル画像は現物に付記されているメモとともに管理システムに登録する。

3.台帳・周辺情報・資料リストほかのデジタル化

写真の状態、付記されているメモなどを、所定の進行表に記載または管理票に登録する。台帳、カード等は、汎用的なフォーマットで入力作業を行い、テキストデータ化する。台帳等に記載、貼付されている画像はスキャニングによりデジタルデータ化する。テキストデータと画像が特定できるように、双方が登録できるソフトウェアに登録する。
テキストデータ化の作業は、プロジェクトメンバーがサンプルとして作業に取り組んだ後、作業の段取り等を定型化し、データ入力専門業者に委託する。
PC、HDなどの復旧については、専門業者に委託する。

4.デジタルデータのクラウド・システムへのアップロード

写真、台帳データともに、資料と画像が特定でき、かつ進捗が管理できる形式で保管し、インターネットを介して現地・依頼者が状況を確認できるようにする。
デジタル化が完了したデータは、サーバー上だけでなく事務局にて一時保管し、全データが整った時点で原所蔵者が求める形で活用する。

5.報告書の作成

当プロジェクトの一連の作業については、報告書を作成し、プロジェクトを通じて得たノウハウを還元する。